「竹石 玲奈」と一致するもの

makeup↑  <竹石 玲奈>

こんばんは。竹石玲奈です。

今日のDancer's Diary、何について書こうかな.........
と、ぼんやりスマホの画像フォルダを眺めていたら


懐かしい写真が出てきました。


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そうだ、今回はバレエのメイクについて書こう!

というわけで、すこしお付き合いいただければと思います。


牧阿佐美バレエ団のダンサーは、それぞれ自分で舞台メイクをします。
演目や役柄に合わせて自分なりに少しずつ描き方を工夫することもあります。
たとえば、ドン・キホーテならスペイン人のキリッとした感じを意識したり、精霊や妖精なら儚げな色使いにしてみたり、といった具合に。

とはいえ、ほとんどの役において、その差は微々たるもの。


しかしながら。

ここからが本題。


役柄によっては、1枚目の写真「ノートルダム・ド・パリ」のような、とても個性的なメイクをするものもあります。


いくつか集めてみました。



皆さんの記憶にも新しい「眠れる森の美女」

【カラボス】

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写真の保坂アントン慶さんは、ご友人のメイクアップアーティストさんに教わってメイクなさっているそうです。


【カタラブッド】
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写真は先日の舞台終演後に舞台上で撮ったもの。
カタラブッドは、泣きぼくろを描き、おちょぼ口にすることが指定されているのだそうです。



6月に上演する「リーズの結婚」

【シモーヌ】
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メイクだけでもすでにコミカルですね!



「ロミオとジュリエット」

【道化】
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ピエロの顔も様々。



「ドン・キホーテ」

【ドン・キホーテ】
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【ガマーシュ】
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「三銃士」

【bad boys】
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この演目では男性出演者のほとんどがヒゲをつけています。


「ノートルダム・ド・パリ」

【フロロ】
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ハイセンスですね!

バレエのメイクで特殊なものというと、私の知る限りでは、このノートルダム・ド・パリが一番かな、と思います。

女性ダンサーは、名前付きのキャスト以外は、みんな同じこのような↓
眼鏡をかけているようなメイクをします。

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同じ顔にみせることで"群衆"を表現しているのでしょうか。




他にも、「白鳥の湖」のロットバルト、「ラ・シルフィード」のマッジなど、まだまだあります。

舞台メイクは、もちろんそれ自体が"表現"ですが、同時に、自分自身にとって、役になりきるための大事な要素のひとつだと、この記事を書きながらあらためて思った週末でした。


私も悪役メイク、してみたい..........


それでは、来週のhotlineもお楽しみに♪



2015都民芸術フェスティバル参加公演
牧阿佐美バレヱ団「眠れる森の美女」(全幕)

2015年2月28日(土)17:00(開場16:15)
2015年3月 1日(日)15:00(開場14:15)
上演時間約3時間10分(休憩2回含む)

会場:ゆうぽうとホール(五反田)
指揮:デヴィッド・ガルフォース
演奏:東京ニューシティ管弦楽団 

チケット発売中!
ご購入はこちら>>

シャルル・ペローの童話を元にしたエレガントな舞台「眠れる森の美女」は、クラシックバレエの粋を集めた最高峰と謳われる傑作です。幼い頃に誰もが親しんだ胸躍る物語の世界そのままに、フランス宮廷を模した壮大な舞台装置と美しく豪華な衣装、高い技術を持つダンサーの踊りによって、オーロラ姫の物語が繰り広げられます。



~~主なキャスト~

 2月28日(土)17:003月1日(日)15:00
オーロラ姫 伊藤 友季子 青山 季可
フロリモンド王子 デニス・マトヴィエンコ 菊地 研
リラの精 久保 茉莉恵 吉岡 まな美
カラボス 保坂 アントン 慶 保坂 アントン 慶
フロレスタン24世王 逸見 智彦 逸見 智彦
王妃 吉岡 まな美 塩澤 奈々
プロローグ2月28日(土)3月1日(日)
水晶の泉の精(美) 笠井 裕子 久保 茉莉恵
魅惑の庭の精(強さ) 日髙 有梨 日髙 有梨
森の聖地の精(優雅) 三宅 里奈 三宅 里奈
歌い鳥の精(雄弁) 米澤 真弓 織山 万梨子
黄金のぶどうの木の精
(活気)
高橋 万由梨 中川 郁
2月28日(土)3月1日(日)
王子 フランス 京當 侑一籠 京當 侑一籠
王子 スペイン 石田 亮一 石田 亮一
王子 インド 中家 正博 中家 正博
王子 ロシア ラグワスレン・オトゴンニャム ラグワスレン・オトゴンニャム
2月28日(土)3月1日(日)
フロリナ王女 中川 郁 栗原 ゆう
ブルーバード 清瀧 千晴 中家 正博
宝石 金 濱田 雄冴 清瀧 千晴
宝石 銀 米澤 真弓 日髙 有梨
宝石 サファイヤ 細野 生 坂爪 智来
宝石 ダイアモンド 織山 万梨子 中川 郁
白猫 茂田 絵美子 高橋 万由梨
長靴を履いた猫 ラグワスレン・オトゴンニャム 塚田 渉
赤ずきん 阿部 千尋 上中 穂香
おおかみ 石田 亮一 元吉 優哉
 

横山薫,奥田さやか,小橋美矢子,笠井裕子,又吉加奈子,杉本直央,柳川真衣,尾形結実,竹石玲奈,長谷川修子,槇萌子,高田菜々,岡本麻由,田辺彩,佐藤かんな,田切眞純美,武本真利亜,永井萌,永井茜,竹村しほり,長谷川琴子,風間美玖,西山珠里,高橋万由梨(牧阿佐美バレエ塾),栗原ゆう(A.M.ステューデンツ)
鷲崎桂一,飯田伊奈美,今勇也,伊藤隆仁,依田俊之,松田耕平,鈴木真央,海老原航,米倉太陽,笠原崇広(ゲスト),堀内慎太郎(ゲスト)


※ 2月16日現在。都合により変更する場合があります。


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新年明けましておめでとうございます。

どんな一年だったかと振り返ってみたり、一年間よく頑張ったな~なんて思っていたのがたったの数日前、12月31日から1月1日に日が変わった瞬間から今年はどんな年になるんだろう...という思いに変わるのが、なんとも不思議だなぁと感じています。


  私事ですが、年末年始と少々遠出をしていたのですが、その先で日頃から交流のある知り合いの御家族にばったり遭遇しました!
国も、地域も、ホテルも、更には同じ瞬間にエレベーターに乗ることになるなんて、寝ぼけているのかと思うほどに驚きました。びっくりし過ぎて、お互いが数秒の間思考停止してしまったような...。
その後、本当に本当に強いご縁があるのだろうと、嬉しい気持ちになれました。ほんの少しですが、『縁』ということについて考え、改めて感謝をするきっかけをいただけたように思います。


  迎えたばかりの新しいこの年も、沢山の出会いとそのご縁に感謝しながら、そして楽しみながら、一生懸命過ごしていきたいと思います!

  本年もどうぞよろしくお願い致します。

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そして、2014年から2015年への記念すべき1週間を担当をさせていただきましたのは、
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写真左側上より、竹石玲奈、小橋美矢子、坂爪智来、
右側に移り上より、永井茜、杉本直央、日高有梨でした。
お楽しみいただけたでしょうか...
来週からのホットラインも、どうぞお楽しみに...♪

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2015.1.4     杉本直央



とにかく厳しく怖い先生でした。




どんなに遠くにいらしても、先生のお姿が見えると、映画「スター・ウォーズ」に出てくる
ダース・ベイダーのテーマ曲が、警告音のように頭の中で鳴り響いたものです。


まさに神出鬼没。
ありとあらゆるシチュエーションで、小学生の頃から、叱られたことは数知れず。



コンビニから出てきた所で。

♪デーンデーンデーンデーデデーンデーデデーン

「あら、あなた、歩きながら食べるとは何事ですか!
そもそもアイスクリームはお腹を冷やすから食べてはいけません。」


更衣室で。

♪デーンデーンデーンデーデデーンデーデデーン

「身体を冷やすでしょう。面倒がらずに下着から全部替えないと、
お稽古着だけ替えても意味がありません。」


お昼休みに公園で。

♪デーンデーンデーンデーデデーンデーデデーン

「何をしていますか!ブランコに乗る暇があるのならお稽古しなさい。」


もちろんお稽古場でも。
トウシューズを履くのに少しでも手間取ると

♪デーンデーンデーンデーデデーンデーデデーン

「あなた、靴、作ってるの?」


叱られた記憶だけではありません。


ゴミの分別をしていたら。

♪デーン.......(以下省略)

「あら、あなたひとりでやってるの?こういうことが大事なのにね。」


手伝ってくださいました。


ジュニアバレエ公演でお化粧の列に並んでいたら。

♪デーン.......(以下省略)

「こっちに来なさい」


イヤと言える人がいたらお目にかかりたい。


ガチガチに固まって先生に顔を差し出すこと数分

「この頃、近くが見えないのよねぇ」


.......一生懸命、とても一生懸命描いてくださいました。(お察しください)



ジュニアバレエ公演のリハーサル中のこと。

他のリハーサルと時間が重なってしまい、アラブの練習を
早退しなければならないことをおずおずと伝えると、

「それならあなた、今ひとりで踊っていけば?」

(...............!!!!!!!!!!!!!!!)

私が首を縦以外に動かせるはずもなく。



この時とばかりに「大きい人は他の人と同じように踊ってはダメなのよ。」と、
こと細かく身体の使い方を教えてくださいました。


先生は手が大きいうえ、こんなに痛かったか、と毎度新鮮な驚きを感じられるほど、
指の力が強くていらっしゃいました。



肩をグワシと掴み、横に後ろにギュイイイイイイイイイイ

首根っこをグワシと掴み、頸椎を前に上にギュイイイイイイイイイイ

頬っぺたをグワシと挟み、顔の向きをグギギギギギギギギギギ

脚をグワシと掴み、付け根からグリグリグリグリグリグリグリグリ

極めつけは
足の甲をグワシ、グイグイ、ギュウギュウ、バキバキ、ボキボキ、メリメリ


もう折れる!折れた!折れました!と何度思ったことか。


容赦ないとはこのことだと身を持って知ったのでした。




それにしても、先生から逃げようとすればするほど捕まるのはなぜでしょうか。



それは入団後も。

先生のクラスレッスンがある木曜日には、地味なレオタードを選んでなるべく目立たないように
心を砕くわけですが、それでもやはり何かにつけ捕まってしまいます。


たとえ運良く逃れても、ほっとするのもつかの間、


♪デーンデーンデーンデーデデーンデーデデーン

化粧室でばったり。
洗面台の鏡の前で、"グワシ"から始まるのです。


「胸!」「肩!」「頸椎!」「外脚!」と気をつけるたび、あの強烈な力、痛みと共に、
きれいな赤いマニキュアが目に浮かびます。



2011年「ドン・キホーテ」の公演で、初めてファンダンゴを踊った時には。

私は何を勘違いしたのか、レベランスで頭を上げるタイミングを間違えてしまいました。

落ち込みつつ楽屋に戻っていると

♪デーンデーンデーンデーデデーンデーデデーン


万事休す。


「あなた、変なことしたでしょ。」
「申し訳ありませんでした......」


恐る恐る顔を上げると、先生の目は笑っていました。

「でも、踊りは悪くなかったわよ。」

踵を返して遠ざかるお背中に向かって最敬礼したのは言うまでもありません。








その年の12月30日。


あまりにも早いお別れでした。







思えば、あの♪デーンデーンデーンデーデデーンデーデデーンは、いつもバレエと共にあり、
常日頃から生徒に目と心を配っていらした先生の心持ちの証でした。


少ない機会を捉えては、テクニックのみならず、バレエに敬意をもつこと、ダンサーの品格は志の高さであることなど、
バレエダンサーとしての姿勢を、自らの素晴らしいお手本をもって教え導いてくださったのでした。



感謝のことばもありません。


今でも、お稽古場や劇場で、ふと、あのテーマが聞こえるような気がして、つい身構えながら、
先生の毅然としたお姿を探してしまうことがあります。

きっと、ご生前にそうであったように、先生はいつも私たちを見守ってくださっているのだと信じています。


ひょっとしたらこのブログも読んでいらっしゃるかもしれません。


「まあ、あなた!ダース・ベイダーだなんて!失礼な子ね!」

幾分笑いを含んだお声が聞こえてくるようです。


団員はよく、

「こんなことでは先生が降りてきちゃうね。」

自らの踊りや、立ち居振る舞いに、後ろめたさを感じたとき、こんな言葉を口にします。

先生の教えを受け継ぐための合い言葉でもあり、もっと言うと、誠実さを計るものさしでもあり。


そして、先生の話題が出るといつも、決まって大盛り上がりします。

ここに書いたようなエピソードを、私だけでなく、団員のそれぞれが持っているからです。



「人は二度死ぬ」と聞いたことがあります。
一度目は心臓が止まった時に。二度目はその人を思い出す人がいなくなった時に。


先生には、いつまでも生き続けていていただきたいと、強く願っています。







その人は

豊川美恵子先生。



あれから四回目の年の瀬です。



今週の6羽 〈竹石 玲奈〉


私は鳥が苦手です。


鳥好きな方には申し訳なく
鳥たちには何の罪もありませんが


キロンと閉じる目
突っつくくちばし
可動域の広い首
あの足
あの爪
あの毛羽立ち.........


特に、バサバサする羽
あれがいけません。


バサバサが怖いので、
バレエ団のレパートリーのひとつ
『リーズの結婚』に出てくるおんどりとめんどりにも
反射的に恐怖心を抱いてしまいます。


よくよく思い返してみると
幼い頃、烏骨鶏に追いかけられたのがトラウマになっているような........


一幕の終盤、嵐の場面で、おんどりがアランを突っつき回すシーン
とても他人事には思えません。



などと言いつつ
毎日自ら白鳥になって羽根をバサバサさせているわけですが.......


そんな日々も残すところあと一週間となりました。



美しい羽ばたきで白鳥を表現できるよう
群舞の心を一つに、大切にリハーサルを重ねて参ります。




今週のDancer's Diaryは


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右から
依田俊之、竹石玲奈、杉本直央、伊藤友季子、永井萌、長谷川琴子
がお送りいたしました!


来週はゲストダンサーを迎えての稽古場、そして舞台の様子などをお届けする予定です。


どうぞお楽しみに♪



今回ならではの...! 〈杉本 直央〉

こんにちは。


牧阿佐美バレエ団『白鳥の湖』、いよいよ来週末に迫って参りました!


今回、ここ数年間には珍しく、主役にゲストの方々をお招きいたします。


ということは...、周りのキャストがいつもと一味違う!という、今回ならではの楽しみが...!
少しだけご紹介いたします。



まずは1幕パ・ド・トロワでしょうか...
牧バレエ団、花形でありプリンシパルの青山さん&伊藤さんと、多彩な清瀧くんの組み合わせ。
最近では、3人を同じ日の同じ場面で見られることは、なかなかないような気がします...!



それから、3幕。
先日、竹石玲奈ちゃんの記事に出てきました、素敵な入場曲から始まる華やかな場面ですが、こちらにも沢山の見所がございます!


他の記事で紹介されているように、今回振り付けが変わっている部分もありますし、他にも各国の踊りのキャストにも注目していただきたいと思います!


私は今回、各国の姫達で出演いたしますが、こちらも、それぞれの国により個性が出るようにと演出されていますので、是非その辺りも観ていただきたいです(^.^)



『白鳥の湖』の醍醐味でもあります、白鳥達の場面もフレッシュなダンサー達が沢山出演しております!
こちらも楽しみにご覧いただきたいと思います。



他にも、初めての方にはもちろん、毎回観に来てくださっている方々にも『おっ(゜o゜)』という場面があるのではないかと思いますので、是非劇場に足をお運びいただきたいと願っております!!




それでは、先週に引き続き台風が心配ではありますが、皆様素敵な連休をお過ごしくださいね♪


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杉本 直央

ちょっと長話 〈竹石 玲奈〉

台風です。


ものすごい雨風の音をBGMにこのブログを書いております。


本日の担当、竹石玲奈です。


皆様ご無事でいらっしゃいますでしょうか?
お見舞い申し上げます。



台風の日には、決まって映画「The Sound of Music」の"My Favorite Things"
が頭の中を流れます。
劇中で、雷を怖がる子供たちを元気づけようと、マリア先生が歌う...
そう、「そうだ 京都 行こう。」でも有名な、あの曲です。


そういえば、バレエ団の朝のクラスでも、悪天候の日はピアニストさんがこの曲を弾いてくださることがあります。
なんとなくどんよりとした気分が一転、グッとテンションが上がることもしばしば。
ピアニストさんの素敵な選曲には、いつも心温まります。




テンションが上がる曲といえば。




「白鳥の湖」第3幕 幕開きの、入場の曲


儀典長が、ジークフリード王子の花嫁候補である
ハンガリー、スペイン、イタリア、フランス、ロシア、ポーランド
の各国の姫とそのお供たちを迎え入れるシーンのこの曲は、
なぜでしょう、異常に血が騒ぎます。

今まで3幕には何度かロシアの貴族役で出演していますが、
入場というシチュエーションにしては気持ちが高まりすぎでは...と、毎度心配になるほど。

2幕からの役替わりでどんなにバタバタしても、行進曲風のこの曲が流れると、

"我が国の姫が一番!いざ、行くぞ!"

なモードに切り替わるのです。

大げさではありません。

本当です。

それだけ音楽の与える効果は大きいということです。



「白鳥の湖」は、白鳥が登場する2・4幕の印象から、しっとりとしたイメージの強い演目かもしれませんが、
1幕と3幕、特に舞台を湖のほとりから城の広間へと移した3幕は、
セットや衣裳がガラッと煌びやかになり、クラシックバレエの豪華絢爛っぷりを堪能できます。

抜粋して踊られることも多い"黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ"も3幕ですしね。


踊れや踊れの3幕ですが、

では、この次から次へと出てきては民族舞踊らしき踊りを踊るこの人たちはいったい何者なのか。

もう少しお話ししようと思います。



先ほどの"アガる"入場曲の最後に登場し、一番手に踊るのが、パ・ド・カトル。
この男女二組は、王子の友人です。


4人の華麗な踊りで舞踏会が一気に熱を帯びたところで、
そこからは、ディヴェルテスマンとも呼ばれる各国の姫のお供たちによる、キャラクターダンス合戦が始まります。

このお供たちは、いわば姫の応援団的なポジションです。


ハンガリーのチャルダッシュ。
スペインのスパニッシュ。
イタリアのナポリ。
ポーランドのマズルカ。


それぞれの国のダンスで、舞踏会を盛り上げるだけでなく、王子や王妃を楽しませ、
姫の結婚を後押しするという意味もあるのです。



あれ?
姫は6人いるのに、ディヴェルテスマンは4種類しかないじゃないか、と思われた方

ご安心ください。

フランスとロシアの姫は、お付きの貴族がどっしりと腰を据えて見守っています。


各国のお供たちは、その後の姫たちによる求婚の踊りの中で、姫が一人ずつ王子と踊るときも、
進み出て「ぜひ我が国の姫を!」と、アピールしています。
王子に注がれる威圧感のようなものが、客席にも伝わってくるかもしれません。


今回、マズルカとして出演する三幕。
"余興"の要素が注目されやすいディヴェルテスマンの役ですが、
踊りはもちろんのこと、場面をつくるひとつのピースとして、シーンに厚みを出せたらいいな、と思います。




3幕のお話しはここまで。


ここからは完全に余談ですので、どうぞ思いっきり読みとばしてください。


「白鳥の湖」のなかで、いけないとわかっていながら、どうしてもウキウキしてしまう曲


それは


2幕のコーダ。


どうしても笑顔で踊りたくなってしまいます。



以上、
音楽で気分って変わりますよねー、
というお話でした。



あれ、いつの間にか晴れ間が.......





お墓にて  <竹石玲奈>

こんばんは!


今日は、いよいよ明日初日を迎える「ジゼル」のゲネプロ(
本番通りのリハーサル)を行いました。

前日ならではの緊張感が漂う一日でした。


ゲネプロ終了後、せっかく舞台袖で撮るなら...と、舞台監督の賀川先生の粋な計らいで、
まさに舞台から撤収させているジゼルのお墓をちょうど良い場所に置いていただき、3人でパシャリ!


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今週の月火水曜日のダイアリーは、
お墓の上から顔を出す清瀧千晴、向かって右側の織山万梨子、左側の竹石玲奈がお送りいたしました。


公演期間中は、「ジゼル」の裏側の写真などをお届けする予定です!


どうぞお楽しみに☆

imagine  <竹石玲奈>


.......それにしても、ヒラリオンは、
こんなふうに踊り殺されなければならないほどの罪を犯したのだろうか.......


たしかにガサツで、強引で、
何よりみんなの前でアルブレヒトの身分を明かした行為は
あまりにデ
リカシーに欠けていた。
けれども、
その根本にはジゼルへの純粋な愛があったはずで.......


すべての男性を恨むウィリたちに捕まったのが運の尽きか.......


いや、しかし、ジゼルはアルブレヒトのことは助けるのに.......
自分がアルブレヒトを愛するのと同じように、自分を愛してくれた人を助けないなんて.......


ああ.....なんて不憫なヒラリオン........




こんばんは。



本日のダイアリーは、
通し稽古を重ねるたびに膨らんでゆくヒラリオンへの同情を封印しつつウィリ役に臨む、
竹石玲奈がお送りいたします。



登場人物の心情やドラマの背景をあれこれ想像し、自分なりに解釈するのは楽しいものですよね。


クラシックバレエは、物語や音楽に大きな違いがないにも関わらず、同じ演目が長い間人々に愛されつづけています。
その理由は、
演目の完成度もさることながら、バレエ団の解釈、踊り手の解釈、そして受け手の解釈によって、それぞれの個性がかけ合わさり、魅力が広がっていくところに醍醐味があるからではないでしょうか



ジゼルの恋人役であるアルブレヒトは、数あるクラシックバレエの登場人物の中でも、解釈や演じ方による性格の振り幅が広く、また、それの与える影響が大きいキャラクターであるように思います。


婚約者がいる貴族の身でありながら、村人に変装して、ジゼルとお付き合いするアルブレヒト。


いけないこととわかっていながらも、あまりに魅力的なジゼルに、つい夢中になってしまったのか、
それとも、後先考えずに突っ走ってしまった、若気の至りだったのか、
あるいは、ただの戯れ、いわゆる浮気だったのか、


アルブレヒトの一幕の演じ方で、二幕での印象が随分変わってくるところが、このバレエの面白味のひとつだと、
これまでいろいろなジゼルを観てきて思います。



今回、アルブレヒト役は、共に初役の菊地研さんと中家正博さんが踊ります。

ジゼルの家のドアをノックする仕草ひとつから浮かび上がる、
彼の"人となり"。


あなたの目には、どのように映るでしょうか。



舞台は一期一会。


ご鑑賞くださる皆様にとって、バレエ「ジゼル」が、心に残る舞台になりますよう、
そして、
初めてバレエをご覧になる方にとっては、バレエの世界への素敵な出会いとなりますよう、
団員・
スタッフ一同、願っております。






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「ドン・キホーテ」キャスト

『ドン・キホーテ』 キャスト

 

  6月14日(土) 6月15日(日)
キトリ 日髙 有梨 青山 季可
バジル 菊地 研 清瀧 千晴
ドン・キホーテ 保坂 アントン慶
サンチョ・パンサ 上原 大也
キトリの父 森田 健太郎
街の踊り子 伊藤 友季子
キトリの友人 中川 郁/三宅 里奈 米澤 真弓/織山 万梨子
エスパーダ 京當 有一籠 中家 正博
ガマーシュ 逸見 智彦
酒場の踊り子 茂田 絵美子 田中 祐子
ジプシーの女 久保 茉莉恵 吉岡 まな美
森の女王 茂田 絵美子 久保 茉莉恵
3幕 ソリスト 米澤 真弓/織山 万梨子 小橋 美矢子/中川 郁
ボレロ 笠井 裕子/ラグワスレン・オトゴンニャム

岡本 麻由/塚田 渉


<その他の出演者>

諸星 静子  横山 薫   土田 さと子 宮浦 久美子 奥田 さやか
坂梨 仁美  杉本 直央  佐藤 かんな 又吉 加奈子 柳川 真衣
田切 眞純美 永井 萌   永井 茜   尾形 結実  竹石 玲奈
菅原 梅衣  長谷川 修子 高田 菜々  田辺 彩   武本 真利亜
阿部 千尋  西川 結衣  槇 萌子   立石 友美  塩澤 奈々
長谷川 琴子 伊東 美緒  竹村 しほり 風間 美玖  上中 穂香
山本 ありさ 高橋 万由梨 井上 陽菜乃

鷲崎 桂一  飯田 伊奈美 今 勇也   中島 哲也  伊藤 隆仁
坂爪 智来  細野 生   石田 亮一  濱田 雄冴  松田 耕平
鈴木 真央  依田 俊之  元吉 優哉  宮崎 泰臣  安西 健塁
笠原 崇之  小笠原 祥真 丸山 周

 

※やむを得ない事情によりキャストが変更になる場合がございます。

今週の担当は... <竹石 玲奈>

今週のDancer's Diaryをお届けしたメンバーをご紹介します。


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まずは華麗なジャンプの清瀧千晴さん、そこから反時計回りに、坂梨仁美さん、伊東美緒さん、竹石玲奈、依田俊之さん、松沢彩花さんでした。


合成のクオリティについてはハードルを低くしてご覧ください^^;


それでは来週のHot Lineもお楽しみに♪

Fandango <竹石 玲奈>

こんばんは。
竹石玲奈です。

今日は、「ドン・キホーテ」第三幕のファンダンゴについてお話しします。

白と黒のロングドレスを身にまとい、優雅かつ情熱的な舞で、キトリとバジルの結婚式に華を添えるファンダンゴ。


入団して間もない頃、アンダースタディーとして参加したリハーサルで、先輩方の大人の魅力溢れる踊りに圧倒され、気が遠くなり、そして憧れを抱いたことをよく覚えています。


「ファンダンゴ」とは、スペイン各地に古くからある4分の3拍子の民俗舞曲および舞踊のことです。
特にフラメンコの男女ペアで踊られるものが有名で、求愛の踊りとも言われており、牧阿佐美バレエ団ではこの形をとっています。


バレエで踊られるファンダンゴは、フラメンコのファンダンゴそのものではなく、つま先やかかとで床を踏み鳴らしてリズムをとる"サパテアード"や、"ブラッソ"という手の動きなどを取り入れることによって、あくまでもバレエにスペイン舞踊のエッセンスを加えたキャラクターダンスです。

スペインの血を感じつつ。
型に想いを込めて。

バレエで表現するスペインを、ぜひこの機会にご堪能ください。

お待ちしております。



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「プリンシパル・ガラ」キャスト

牧阿佐美バレヱ団 『プリンシパル・ガラ』

2014年4月21日(月)
18:15開場  19:00開演

文京シビックホール 大ホール


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〜出演者変更のお知らせ〜

「コンスタンチア」に出演が予定されておりました伊藤友季子は、怪我のため降板することとなりました。代わりまして青山季可がコンスタンチア役を務めます。

何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

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《コンスタンチア》

振付:ウィリアム・ダラー
音楽:フレデリック・ショパン『ピアノコンチェルト ヘ短調』

出演:青山季可 吉岡まな美 京當侑一籠 ほか




《ドン・キホーテ》 第3幕 抜粋

振付:アザーリ・M・プリセツキー、ワレンティーナ・サーヴィナ
   (プティパ、ゴルスキー版に基づく)
作曲:レオン・ミンクス

出演:青山季可 菊地研 ほか



《ジゼル》 グラン・パ・ド・ドゥ

振付:三谷恭三
   (J.コラリ、J.ペロー、及びM.プティパ版に基づく)
音楽:アドルフ・アダン

出演:日髙有梨 ラグワスレン・オトゴンニャム



《パリの炎》 パ・ド・ドゥ

振付:ワシリー・ワイノーネン
音楽:ボリス・アサフィエフ

出演:米澤真弓 清瀧千晴



《ワルプルギスの夜》 オペラ『ファウスト』より

振付:レオニード・ラヴロフスキー
音楽:シャルル・グノー

出演:中川郁 塚田渉 ほか



《エスメラルダ》 グラン・パ・ド・ドゥ

振付:ベン・スティーブンソンOBE
振付指導:ドミニク・ウォルシュ
音楽:チェザーレ・プーニ

出演:織山万梨子 中家正博



〜ほか 出演者〜

小橋美矢子 茂田絵美子 久保茉莉恵 笠井裕子  坂梨仁美
杉本直央  佐藤かんな 三宅里奈  又吉加奈子 岡本麻由
田切眞純美 永井茜   永井萌   尾形結実  竹石玲奈
田辺彩   塩澤奈々  阿部千尋

今勇也   坂爪智来  細野生   石田亮一  上原大也
濱田雄冴  松田耕平  鈴木真央  依田俊之  元吉優哉
丸山周   小笠原祥真

※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。
 予めご了承ください。

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S席:¥6500  A席:¥5500  B席:¥4500 (税込・全席指定)

チケットのお求めは......

牧阿佐美バレエ団公演事務局 TEL:0570-03-2222  FAX:03-3360-8253

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めぐる  <竹石 玲奈>

こんばんは。

連休最終日の夜、いかがお過ごしでしょうか。

竹石玲奈です。

今日は橘バレエ学校 学校公演の照明合わせでした。

橘バレエ学校の卒業生である私にとって、団員とい
う立場から参加する照明合わせの、その独特のピン
と張りつめた空気は、

懐かしくもあり。

また、

新しくもあり。

様々な感覚が身体をめぐった気がします。


毎年4月に行なわれるこの公演。
そのため、春の行楽からは縁遠い在校生、そして卒
業生も、少なくありません。


いつの間にかこの時期のお決まりになった

「やっぱりこの辺りだと代々木公園かなぁ」
「私、お弁当係ね」

なんて、イメージだけは完璧なお花見の話もそこそ
こに、白鳥の反省会に花を咲かせつつ、未だ蕾ばか
りの桜の木を見上げた帰り道でした。

さて、

「プリンシパル・ガラ」と「橘バレエ学校 学校公演」
のリハーサル真っ只中のホットな稽古場からお届け
した今週のダイアリーを担当いたしましたのは、

私たち

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上の写真:右から上原理沙、又吉加奈子、永井茜
下の写真:右から坂爪智来、竹石玲奈

でした*


明日からの更新もどうぞお楽しみに♪

           

【BONBON】 <竹石 玲奈>

こんにちは。

花粉症はあくまで未発症の、竹石玲奈です。


ようやく関東地方にも春一番が吹きましたね。
マスクの内側からでもふわりと感じる沈丁花の香りに心躍らせる今日この頃です。


さて、今回は...

ダンサーの間で人気急上昇中!
dance knits BONBONのレッグウォーマーをご紹介します。


dance knits BONBONは、
バレエ団のキャラクテールプリンシパル・保坂アントンさんがプロデュースするブランドです。

新潟にあるアントンさんの奥様のご実家のニット工場で製造されています。


人気の理由は、生地の良さに、リーズナブルな価格...といろいろありますが、なんと言っても、既成商品の他に、型・柄・色を自分で組み合わせてカスタマイズもできるところ!


ということで、ダンサー愛用中のレッグウォーマーをのぞいてみましょう♪


シンプルな無地にラメのラインのアクセント

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幅の広いボーダー

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ランダムなボーダー

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配色が違うだけでイメージがガラッと変わりますね。

 

 
リバーシブルで着られる星柄

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縦の蛍光ラインがスポーティな新作

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薄手の生地なので、これからの季節にぴったりです。

私も同じモデルを持っていますが、脚の側面にラインが入っているため、これを着けてレッス
ンするときは、いつも以上に脚のラインに意識が集中します。


いつの間にか、2本目、3本目...

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中には10本持っているという方もいました!


「○○○ちゃんっぽいー!」

と、その人のイメージぴったりのデザインに、
みんなで盛り上がることもしばしば。
それぞれの個性が光る、楽しいアイテムです。


いかがでしたでしょうか?

明日は「プリンシパル・ガラ」のリハーサル模様をお届けする予定です。

どうぞお楽しみに♪

三銃士 〜キャスト〜

 

3月8日(土)

3月9日(日)

ダルタニヤン

イヴァン・プトロフ

菊地研

コンスタンス

伊藤友季子

青山季可

ミレディ

日髙有梨

中川郁

アトス

篠宮佑一

ポルトス

清瀧千晴

アラミス

坂爪智来

上原大也

アンヌ王妃

吉岡まな美

バッキンガム公爵

京當侑一籠

中家正博

ルイ13世

今勇也

小嶋直也

枢機卿

保坂アントン慶

ロシュフォール

塚田渉

 

他出演者

小橋美矢子、茂田絵美子、米澤真弓、久保茉莉恵、

奥田さやか、笠井裕子、織山万梨子、坂梨仁美、

杉本直央、佐藤かんな、三宅里奈、又吉加奈子、

森脇友有里、柳川真衣、岡本麻由、田切眞純美、

永井茜、永井萌、尾形結実、竹石玲奈、菅原梅衣、

長谷川修子、高田菜々、田辺彩、田村ひとみ、

槇萌子、立石友美、松沢彩花、塩澤奈々、

池津恵美子、長谷川琴子、菅井雅子、上原理沙、

竹村しほり、風間美玖

鷲崎桂一、飯田伊奈美、伊藤隆仁、中島哲也、

ラグワスレン・オトゴンニャム、細野生、石田亮一、

濱田雄冴、松田耕平、鈴木真央、依田俊之、

元吉優哉、丸山周

 

※やむを得ない事情によりキャストが変更になる場合がございます。

アレクサンドル・デュマ原作

アンドレ・プロコフスキー原作

バレエ『三銃士』

青年ダルタニヤンの冒険、ロマンス、英雄三銃士との出会い、そして・・・

ヴェルディの明るい音楽とともにお届けするコミカル・バレエ、ぜひお見逃し無く!!!

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新年のご挨拶【4】

★田村 ひとみ★

明けましておめでとうございます。

今年は新年早々、私の地元新潟での【角兵衛獅子】の舞台があります。

無事踊りきり、今年一年の良きスタートが切れるよう頑張りたいと思います。

 

 

★織山 万梨子★

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明けましておめでとうございます。

年女となりました。

年齢に見合った大人になれるよう頑張ります(;´∀`)

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★竹石 玲奈★

あけましておめでとうございます。

2014年、何事も楽しみつつ、心豊かな日々を重ねて参りたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

★菅原 梅衣★

あけましておめでとうございます!

今年は自分の持ち味をしっかりと出していける年にしたいなと思います(*^^*)

今年もよろしくお願い致します!

 

 

★米澤 真弓★

あけましておめでとうございます。

今年一年も充実したものになるよう頑張りたいと思います。

2014年もよろしくお願い致します。

 

 

★菊地 研★

明けましておめでとうございます。

今年もバレエ団皆でいい舞台を造り上げていきたいと思っています。

今年もよろしくお願いします。

 

 

★依田 俊之★

新年、明けましておめでとうございます。

去年は怪我が気になり、なかなか思うように出来ませんでしたが、気持ちを切り替え
今年は、より良い舞台をたくさん出来るように精進して行きたいです。

今年も、牧 阿佐美バレエ団をよろしくお願いします。

 

BOSS  <竹石 玲奈・菅原 梅衣>

いよいよ本番を今週末に控えた「くるみ割り人形」のリハーサルは佳境を迎え、昨日から子役を交えての通し稽古に入りました。全キャストが揃うことで、お芝居や動線、位置どりがどんどん具体化してゆき、これまでとは一味違った熱気と緊張感が稽古場を包んでいます。

 

さて、そんなリハーサルの余韻の残る稽古場で、本日のダイアリー担当、兵隊役の竹石玲奈とねずみ役の菅原梅衣の二人が、それぞれのボスである、くるみ割り人形役、ねずみの王様役の面々に、お話をうかがってきました。

 

 

まずは、くるみ割り人形役は今回が初、坂爪智来さん。

〈初役の意気込みをお願いします〉

坂爪 : 兵隊たちのほとんどが僕よりこの場面の経験が多いですが、皆を引っ張るような踊りができるよう頑張ります。

 

どんなくるみ割り人形になるのか、楽しみですね。我々は頼もしいその背中についていきます!

 

 

お次は、中堅くるみ割り人形、石田亮一さん。

〈くるみ割り人形役を踊るうえで特に意識していることは何ですか?〉

石田 : 経験を重ね、落ち着いて演じられるようなってきたので、今年はさらに表現の面、特に"人形っぽさ"を出すことを意識しています。

 

なるほど。実は私たち兵隊も木彫りの人形。"人形っぽさ"を表現し、ねずみとの差を出すことで、場面にメリハリをつけています。

 

 

続いて、今日の戦も全力で戦い抜き疲労困憊。ベテランのねずみの王様、塚田渉さん。

〈未だ勝ち越しのないねずみの王様ですが、今年の意気込みを聞かせてください〉

塚田 : 今年こそは勝つ!いつか勝つその時を信じて毎回演っています。そろそろクララへの襲撃も考えていますよ。(もちろん冗談です)

 

〈王様はどうしてもスリッパに弱いようすが...〉

塚田 : あのスリッパ、とっても汚いんですよ。俺につけるな!と思った瞬間、反射的に避けてしまうんです。

 

楽しい回答をありがとうございました(笑)

 

 

最後に、保坂アントン慶さん。

〈アントンさんのねずみの王様像、とは?〉

アントン : 子どもの夢の中なので、アニメチック で、デフォルメしたキャラクターに設定して考えています。

 

なるほど。演じる人によって特徴のあるねずみの王様。私たちねずみも、王様と絡む場面では、自然とそれぞれに対する演技も変わります。

 

〈意気込みをどうぞ!〉
今年こそ勝つ!!

 

 
お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
 

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手下のねずみと兵隊の団結力も高まっています。
 

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クララの夢の入り口、スリリングなこの場面を、ぜひ劇場でお楽しみください。

 
以上、菅原、竹石がお送りしました。
 

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くるみ割人形 〜出演者〜

 

14日(土)14:00

14日(土)18:30

15日(日)14:00

金平糖の精

日髙有梨

青山季可

伊藤友季子

王子

菊地研

京當侑一籠

清瀧千晴

雪の女王

茂田絵美子

久保茉莉恵

中川郁

 

出演者

坂西麻美、横山薫、土田さと子、諸星静子、宮浦久美子、吉岡まな美、小橋美矢子、米澤真弓、奥田さやか、

笠井裕子、織山万梨子、坂梨仁美、杉本直央、佐藤かんな、三宅里奈、又吉加奈子、森脇友有里、柳川真衣、

岡本麻由、田切眞純美、永井萌、永井茜、尾形結実、竹石玲奈、菅原梅衣、長谷川修子、高田菜々、

田村ひとみ、槇萌子、田辺彩、立石友美、松沢彩花、吉田舞香、塩澤奈々、池津恵美子、長谷川琴子、

大串優貴、菅井雅子、上原理沙、竹村しほり、濱舞里花、風間美玖、武本真利亜、阿部千尋、西川結衣、

山内貴雄、岡田幸治、鷲崎桂一、飯田伊奈美、森田健太郎、塚田渉、保坂アントン慶、中家正博、今勇也、

ラグワスレン・オトゴンニャム、坂爪智来、細野生、石田亮一、上原大也、篠宮佑一、濱田雄冴、松田耕平、

鈴木真央、依田俊之、元吉優哉   

※やむを得ない事情により出演者が変更になる場合があります。

詳しくは牧阿佐美バレエ団HPへ☆

 

2013年を締めくくる公演『くるみ割り人形』

豪華で明るいこの作品を、少し早いクリスマスを、ぜひ劇場までお楽しみにいらしてください!!

チケットのお申し込みは牧阿佐美バレエ団公演事務局、またはe+チケットぴあにてお求めいただきます☆

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こんにちは!

竹石、元吉、中川がお送りしました今週のDancer's Diary、いかがでしたでしょうか?


「くるみ割人形」のリハーサル真っ只中のバレエ団では、より良い舞台をお届けできるよう、日々工夫を重ねております。


団員一同、ご来場をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。


それでは、来週もお楽しみに!!

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