「竹石 玲奈」と一致するもの

部屋が狭い。

断捨離をしました。

いつか寝巻きにでもしようと、とっておいたTシャツ


いつか雑巾にでもしようと、とっておいたタオル


いつかまた履くことがあるかもと、とっておいたグニャグニャのトゥシューズ


"いつか"は永遠に来ない。
思い切ってきれいさっぱり捨てました。


ゴミ袋○袋分、どんどん要らない方へと仕分けられていったわけですが、どうにも手放せないものもまた、それなりにあるもので。


ひとつはこれ。

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いただいたお手紙。


友人から、親戚から、先生から、生徒さんから、舞台を観に来てくださったお客様から、などなど。


直筆の心のこもったお手紙は、いつの日も嬉しいものです。


あたたかい。
ありがたい。
宝物だ。


手放せるはずがありません。


それから、これ。

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先生からみどりちゃんと呼ばれて「れいなだもん」と拗ねていたそうで。

たまに取り出して、初心に帰ろう。


手放せません。


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私の感性を育ててくれた絵本。


特に五味太郎さんのシリーズがお気に入りでした。


もう何年も開いていなかったのに、あ〜このページ好きだったかも、なんて、記憶が蘇るとは。
驚き驚き。


断捨離の手を止めて読み耽る始末。


手放せません。


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首輪はボロボロ、足はほつれていて、日焼けもすごいけれど。


今夜も一緒に寝るんだから、手放すわけにはいきません。


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なんだこれは。


石の標本のようです。


買ったときのことを、思い出せるような思い出せないような。


たしか旅先で......しかし、どうしてこんなものを......


いや、でも、ひょっとしたらこの中に希少な石とかあるかもしれないし。


手放せません。


そして、なぜ今日までここにあるのか、最も不可解なのがこれ。


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ずっと使ってない。
なんの思い入れもない。


足の裏ほぐすの、いっぱい持ってるじゃない。


もしかしたら、本当に捨てられないのは物ではなくて、こだわりとか価値観とか、"なんとなく"の感覚とか、そういうものかもしれないな。


図らずも断捨離の本質に少しだけ触れた、そんな気がしました。

怒涛の上半期が過ぎ、青竹踏みとにらめっこする時間を尊く感じた、令和元年の夏。

...............で、どうする?これ。

ザル<竹石玲奈>



あなたはザルを被ったことがありますか?


そう。ザル。
茹でたお蕎麦の湯切りに使う、あのザルです。



私はあります。



決してふざけてというわけではなく。

"ひとまず言われた通りにやってみる"
これに従った。それだけ。




いつ、どんな状況で、何のために?






話はだいぶ遡ります。


あれはたしか五反田のゆうぽうとホールでの舞台リハーサル、おそらく私は中学生。


ひと踊りして、楽屋に戻ろうと階段を降りると、待合スペースのソファに阿佐美先生のお姿がありました。


ご挨拶すると、先生は、

れいちゃん、また背が伸びたんじゃない? あなたザルを被らなきゃならないわね。

と、おっしゃいました。

??? ザルですか?

そうよ。
ザルを被ると背が伸びなくなるのよ。


そうなんですか!
被ってみます!





有名な言い伝えなのか、それとも、まさか科学的根拠のあるものなのだろうか............




帰ってとりあえず母に話すと、なんの躊躇いもなく、それはきっと言い伝えよね、いったいどんなザルがいいのかしら、プラスチックは現代のものだからナシでしょ、竹か金物かそのあたりよね、と、こちらの想像の斜め上を行く、被ることが前提のリアクション。




竹のザルを被りました。



被ってから気づきました。



これはいつまで被っていれば.........




その後も、友人、祖父母、先生と、いろんな人に話してまわりましたが、なにそれそんなの聞いたことない、との反応ばかり、知る人は誰もいませんでした。



まだスマホでサクッとググれなかった時代。



それ以来、あのザルの話の由来は何だったのだろうと、まるで魚の小骨のように心のどこかに引っかかったまま、私の身長はぐんぐん伸びていきました。



中高で、18センチも。





そして先日
「白鳥の湖」が終わり、気づけば10月。



もういくらなんでも麦わら帽は被らないな、と、冬物の帽子と入れ替えようとして、思い出しました。



あ、ザル。



スマホでサクッとググれる時代。



調べました。



ありました。



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なるほど、元々はお行儀の悪い子どもを戒めるための言い伝えだったのですね。



とはいえ私は思うのです。




もしあのとき竹ザルを被ってみていなかったら。


2メートルのおばあちゃんになっていただろう、と。



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Switch  <竹石 玲奈>

稽古場でよく


「そういうTシャツ、どこで買うの?」


と聞かれる、竹石玲奈です。




シンプルでありながら、個性が垣間見られる稽古着。



レオタードで言うと、最近は柄物が流行っています。



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素敵!と目を引いた方々の写真を集めてみました。


華やかで、ヴァリエーション豊かですね。




男性はTシャツやスポーツウェアを着ています。



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この日のリハーサルで、間違いなく【一番】だった彼。ダントツで目立っていました。




身につけるものによって、気分も変わるもの。自分に似合うことはもちろん、リハーサルする役柄に合わせて選んだりもします。






一方で。



色も形も選べないけれど、なんとしてでも着こなさなければならないもの。



それが、バレエ団のお衣裳。




牧阿佐美バレエ団のお衣裳は、初演時に製作されたものを受け継いで着ることがほとんどです。


初演で着用されたであろう偉大な先輩のお名前を裏地に見つけるたび、身が引き締まります。




先日、「ライモンダ」の衣裳合わせをしました。


豪華で美しい、多種多様なお衣裳の数々。


いつかひとつひとつをじっくり見てみたい、そう思わせる、趣向を凝らしたものばかりでした。



ずっとレオタードでリハーサルをしているので、いざお衣裳を着けて踊ると感覚がまるで変わる、ということも少なくありません。


身体の自由が効きづらかったり、裾に振られたり。


冷や汗をかきつつも、その役のお衣裳がなぜそのようなつくりなのか、デザイナーや製作者の意図を想像し、味方につけられるよう踊り方や身のこなしを工夫することは、ダンサーとしての楽しみのひとつです。



総合芸術であるクラシックバレエの大きな役割を担う、牧阿佐美バレエ団の宝。


その魅力を最大限に、自信を持って着こなすために、場面や役の理解を深め、誇りと共に舞台に立てるよう、日々を大切に重ねて参ります。



最後に、特別にお衣裳を着けて貴婦人のリハーサルをさせていただいたときの1枚。



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公式ホームページには「ライモンダ」の舞台写真が掲載されています。


どうぞご覧ください。



そして全貌はぜひ劇場で!



皆様のお越しをお待ちしております。



舞台であれ音楽であれ、その作品に初めて触れたときに受けた衝撃というのは、大なり小なり、思っている以上に残り続けるものだなあ


最近、そんなことをよく考えます。



それは「ライモンダ」においても然り。






私の初めての「ライモンダ」は、笠木啓子バレエ研究所の発表会。


ゲストでおみえになった牧阿佐美バレエ団の川口ゆり子先生と今村博明先生が踊られた「ライモンダ」のグラン・パ・ド・ドゥを、自らの初舞台を終え、客席から観ました。



発表会のあと、友達や上級生たちがキトリの真似をして盛り上がっている中で、私だけ

手を1回叩いては片手を頭に、
もう片方を腰にあてる

という奇妙な動作を繰り返していたそうです。



何をしているのだろう、と見ていた両親。



それが「ライモンダ」のヴァリエーションを模したものだと気づくまでには、かなりの時間がかかったとか。



当時の私は3才。



記憶らしい記憶はありませんから、これは後に聞いた話なのですが。



手を叩く振付けとあの独特のポーズは、きっと幼い私の目にも鮮やかな光を映したのでしょう。



よほど気に入ったのか。

発表会のビデオの擦り切れた映像が、「ライモンダ」のグラン・パ・ド・ドゥの部分ばかり繰り返し観たことをはっきりと物語っています。






以来、いろいろな方が踊る「ライモンダ」を観てきました。


どれも素敵で、それぞれのダンサーの解釈はうなづけるものばかり。


それでもやはり、
川口ゆり子先生の、気高く粋でカッコよいライモンダ

今村博明先生の、凛々しく端正で優しい騎士ジャン・ド・ブリエンヌこそが、
私の「ライモンダ」だ、と


同じ演目を観るたびに、その感覚は輪郭を濃くしていくように思います。


もっといえば、いつの間にか手にしていた"ものさし"のようなものなのかもしれません。




バーにぶら下がっては、

「お猿さんは高崎山に帰りなさい!」

と叱られていた私が、時を経て、今では両先生のクラスレッスンを受けています。



まったくもってご縁とは不思議なものです。






異国情緒溢れる音楽と振付け、キャラクテールダンス、コール・ド・バレエ、お衣裳。


マリウス・プティパ最後の大作「ライモンダ」は、その魅力を挙げればきりがありません。



10年ぶりにお届けするこの演目を、初めてご覧になる方にも、そうでない方にも、各々の目線でご堪能いただけますよう、一同万全のリハーサルを積んで参ります。



桜と舞台芸術。

人々を魅了する、生命の刹那の輝き。



牧阿佐美バレヱ団の「ライモンダ」が皆様にとって忘れ難いステージとなることを願って。



http://www.ambt.jp/perform.html

牧阿佐美バレヱ団「眠れる森の美女」(全幕)

2017年10月7日(土)15:00(開場14:15)
2017年10月8日(日)14:30(開場13:45)
上演時間約3時間10分(休憩2回含む)

会場:文京シビックホール 大ホール(後楽園)
指揮:デヴィッド・ガルフォース
演奏:東京オーケストラMIRAI

チケット発売中!
ご購入はこちらまで。

シャルル・ペローの童話を元にしたエレガントな舞台「眠れる森の美女」は、クラシックバレエの粋を集めた最高峰と謳われる傑作です。幼い頃に誰もが親しんだ胸躍る物語の世界そのままに、フランス宮廷を模した壮大な舞台装置と美しく豪華な衣装、高い技術を持つダンサーの踊りによって、オーロラ姫の物語が繰り広げられます。



~~主なキャスト~

10月7日(土)1:0010月8日(日)1:00
オーロラ姫 ヌーツァ・チェクラシヴィリ 中川 郁

フロリモンド王子

フィリップ・フェドゥーロフ 菊地 研
リラの精 佐藤 かんな 三宅 里奈
カラボス 保坂 アントン 慶 保坂 アントン 慶
フロレスタン24世王 三船 元維 三船 元維
王妃 エリザベス・マクゴリアン 坂西 麻美

10月7日(土)

10月8日(日)

水晶の泉の精(美) 高橋 万由梨 高橋 万由梨
魅惑の庭の精(強さ) 阿部 裕恵 阿部 裕恵
森の聖地の精(優雅) 茂田 絵美子 茂田 絵美子
歌い鳥の精(雄弁) 米澤 真弓 織山 万梨子
黄金のぶどうの木の精
(活気)
日髙 有梨 日髙 有梨

10月7日(土)

10月8日(日)

王子 フランス 塚田 渉 塚田 渉
王子 スペイン 石田 亮一 石田 亮一
王子 インド 米倉 大陽 米倉 大陽
王子 ロシア ラグワスレン・オトゴンニャム ラグワスレン・オトゴンニャム

10月7日(土)

10月8日(日)

フロリナ王女 青山 季可 米澤 真弓
ブルーバード 清瀧 千晴 清瀧 千晴
宝石 金 濱田 雄冴 田村 幸弘
宝石 銀 阿部 裕恵 須谷 まきこ
宝石 サファイヤ 坂爪 智来 細野 生
宝石 ダイアモンド 織山 万梨子 太田 朱音
白猫 茂田 絵美子 日髙 有梨
長靴を履いた猫 ラグワスレン・オトゴンニャム

元吉 優哉

赤ずきん 風間 美玖 上中 穂香
おおかみ 石田 亮一 石田 亮一

 

他、牧阿佐美バレヱ団

<< 久保 茉莉恵, 岡本 麻由, 尾形 結実, 田切 眞純美, 塩澤 奈々, 竹石 玲奈, 田辺 彩, 武本 真利亜, 阿部 千尋, 竹村 しほり, 西山 珠里, 山本 ありさ, 伊東 美緒, 稲津 友梨花, 島津 華子, 村川 梢子, 渡部 由綺子, 白濵 春可, 檀上 侑希, 光永 百花, 鰐渕 ののか, 伊藤 隆仁, 中島 哲也, 依田 俊之, 松田 耕平 , 鈴木 真央, 海老原 航, 山際 諒, 橋本 哲至, 石山 陸, 渡會 慶, 丸山 周, 近藤 悠歩, 細谷 森, 吉田太郎(ゲスト)




※ 9月29日現在。都合により変更する場合があります。

Révélation  <竹石 玲奈>


"デビュー以来前代未聞の29連勝!"



14歳のプロ棋士、藤井聡太四段の活躍は、その名前を耳にしない日がないほどの盛り上がりでしたね。


すごい中学生がいるものだなぁ、と、朝の情報番組を見るともなく見ていた私は、いつの間にか将棋の内容よりも、その所作に目を奪われていました。


勝者でありながら敗者より深く長く

「ありがとうございました」

と頭をさげる藤井四段のお辞儀の清々しさ。




将棋は【棋道】と呼ぶそうです。


将棋に限らず、柔道・剣道・茶道・華道・書道など、【道】とつくものは、その道を歩むことで生き方を追求するものだけに、どれも作法に厳しく、礼も洗練されているように思えます。



【道】という文字こそ付きませんが、バレエも非常に礼儀を重んじる芸術です。



バレエではお辞儀のことをレヴェランス(Révélation)と呼びます。


直訳すると「崇敬」「尊敬」。


我々ダンサーは、日々のレッスンやリハーサルでは、先生、ピアニストさん、一緒に踊るダンサーに。


舞台においては、劇場に足を運び、時間と空間を共にしてくださったお客様、そして指揮者やオーケストラの方々をはじめとするスタッフの皆様へ向けて、心からの感謝を込めてレヴェランスをします。



ひと際印象に残っているのは、昨年「白鳥の湖」と「飛鳥」に主演してくださったスヴェトラーナ・ルンキナさんのカーテンコールでのレヴェランスです。


役柄のままでありながら、優雅で品よく、且つプリマバレリーナの風格漂う立ち居振る舞い。


その心配りに満ちたレヴェランスからは、バレエに対する深い敬意と愛情が感じられました。


型を重んじるクラシックバレエ。
型に感情をのせることで生まれる本物の"美"を、同じステージ上で体感できる幸せに胸が熱くなり、感銘を受けたのを覚えています。



さて、先程「役柄のまま」と書きましたように、作品におけるレヴェランスは単なるお辞儀ではなく、レヴェランスまでが踊りです。


ですから、基本の型はありますが、役柄によってレヴェランスも少しずつ変わってきます。


たとえば「白鳥の湖」のオデット・オディールは、羽ばたくような腕の使い方で。


先月上演した「ドン・キホーテ」のようなスペイン風の踊りでは、腰に手を当てたり、足をトンと踏み鳴らしたり。


変わったところでは「ノートルダム・ド・パリ」や「ボレロ」。
男女共に"気をつけ"の姿勢で頭を下げます。



10月公演の「眠れる森の美女」には、オーロラ姫・フロリモンド王子はもとより、リラの精をはじめとする妖精たちやカラボス、宝石たち、ブルーバードとフロリナ王女、赤ずきんとおおかみ、白猫と長靴を履いた猫など、多くのキャラクターが登場します。


各キャラクターのレヴェランスに注目してみるのもおもしろいかもしれません。



それからもうひとつ。



「眠れる森の美女」では、踊りの中にも様々なレヴェランスを見ることができます。


貴族同士で。
フロレスタン王と王妃に向けて。
オーロラ姫に各国の王子たちが。
オーロラ姫からフロレスタン王と王妃に。
オーロラ姫のローズアダージオで。
従者が貴族に。

などなど。


そして、三幕のグラン・パ・ド・ドゥのアダージオでは、オーロラ姫とフロリモンド王子が互いにご挨拶をする振付がなされています。



貴族においては、プロローグ・1幕と、2幕・3幕では100年以上の時が流れていますから、レヴェランスの型も違います。




踊りはもちろんのこと、チャイコフスキーの豊かな音楽、豪華なお衣裳や舞台装置など見所が満載のグランバレエ「眠れる森の美女」。



古典の代表作を、お客様それぞれの目線でお楽しみいただければ幸いです。


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『ドン・キホーテ』 キャスト 

ドン・キホーテ』 キャスト




           6月10日(土)     6月11日(日)

             15:00        14:30

キトリ

青山 季可

阿部 裕恵

バジル

菊地 研

清瀧 千晴

ドン・キホーテ

保坂アントン慶

サンチョ・パンサ

細野 生

橋本 哲至

街の踊り子

日髙 有梨

中川 郁

キトリの友人(1幕)

織山 万梨子  米澤 真弓

阿部 千尋  須谷 まきこ

エスパーダ

ラグワスレン・オトゴンニャム

菊地 研

ガマーシュ

今 勇也

メルセデス

三宅 里奈

茂田 絵美子

ジプシーの首領

塚田 渉

ラグワスレン・オトゴンニャム

ジプシーの女

田切 眞純美

髙橋 万由梨

森の女王

茂田 絵美子

佐藤 かんな

キューピッド

太田 朱音

米澤 真弓

キトリの友人(3幕)

織山 万梨子  

米澤 真弓

日髙 有梨  

中川 郁

ボレロ

岡本 麻由 

     塚田 渉

塩澤 奈々  

ラグワスレン・オトゴンニャム





































他、牧阿佐美バレヱ団 

≪宮浦久美子,尾形結実,竹石玲奈,菅原梅衣,田辺彩,伊東美緒,武本真利亜,永井萌,永井茜,竹村しほり,風間美玖,稲津友梨花,上中穂香,西山珠里,島津華子,村川梢子,山本ありさ,渡部由綺子,白濵春可,檀上侑希,高橋万由里,光永百花,鰐渕ののか
森田健太郎,中島哲也,伊藤隆仁,依田俊之,坂爪智来,石田亮一,松田耕平,濱田雄冴,鈴木真央,元吉優哉,海老原航,米倉大陽,山際諒,石山陸,渡會慶,丸山周,田村幸弘,近藤悠歩,細谷森≫




※ 2017年5月22日現在
※  やむを得ない事情により出演者等に変更がある場合があります。



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バック <三宅 里奈>

大きなリュックサック。
先日、竹石玲奈さんのブログで紹介されたバックを皆さん覚えてますでしょうか。その記事を読みながら私も重いバックについて考えておりました。入団した時に父が買ってくれた5年もののバック。いつも私の無理な要望に応えてくれるかのようにパンパンになりながらも頑張り続けてくれた5年間。ついに穴が空きました。悲しい。



そして最近新調したのがこちら。今回は前回の反省をもとに全て同じバックに入れるのではなくサブバッグというものを持つようにしております。同じものを長いこと使っていると愛着が湧いてなかなか変えることのできない私。バックが新しくなるとなんだか心も入れ替わったような気分になります。


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余談になりますが...先ほどの写真のサブバッグ、トゥシューズなんです。昔はバレエをやっててバレエの小物持ってるとちょっと恥ずかしいかなぁ...なんて思ってたんですけど見てください。

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最近はちょっとずつバレエの小物が。
やっぱり可愛いです。


学校に通っている頃と違い、心を新たにするタイミングって難しくなってくるなと最近思ったりもしまして。新しく舞台のリハーサルが始まる日、舞台が終わった日、それはもちろんのこと。こうやって持ち物ひとつで少しだけ心を新たに、ヤル気も増したりします。


長くなりましたが心を新たに只今リハーサルをしているのはNHKバレエの饗宴。ぜひ観にいらして下さい。劇場でお待ちしております。

相棒  <竹石 玲奈>

「そのリュックには何が入ってるんですか?」



そう尋ねずにはいられないのでしょう。
向かう先々で受ける、この質問。


たしかに私は荷物が多い方です。

ゆえに、片方にばかり負荷がかかって身体が歪んでしまわないよう、リュックを愛用しています。

単純に両手が使える状態が好き、というのも大きいですが。

同じ理由で、傘をさすのはあまり好きではありません。
ギリギリまでささずに耐えます。
御天道様との心理戦。




話を戻しましょう。




荷物が多いのは職業柄でもあるのかなぁ、と他のダンサーの荷物事情が気になってきて、更衣室に並ぶバッグを見回したり、バレエ団のロビーでおはようございます、お疲れ様でした、と挨拶する時こっそりウォッチングしてみました。



結論。


リュック率が高い。
たまにショルダー。
稀にスーツケースの人は、大抵劇場か地方の仕事へ向かう。



そして肝心の大きさはというと。



驚くほどの小荷物さんもいます。

でもみなさんやはり電車に乗っていたら邪魔になりそうな大きい荷物を重そうに抱えています。

が、私より大きなリュックの人は見なかったような。。

※私調べ




これがそのリュックです。
容量39L、2泊3日用。



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では一体何をそんなに持ち歩いているのか。
勿体ぶるほどのものではないので、ある日のリュックの中身をリストアップしてみました。


・レッスン、リハーサル分の稽古着とタオル
・バレエシューズ
・トゥシューズ
・髪をまとめる道具
・テーピンググッズ
・ラクロスボール
・ジップロック
・次回公演のチラシ
・手帳
・水
・財布その他貴重品、充電器、コンタクトレンズ、ティッシュ、目薬、メイクポーチ、汗拭きシート、モーラステープ、芍薬甘草湯etc...


それからこの日はリハーサルの後に講師の仕事があったので、

・着替え
・ジャズシューズ
・CD
・ノート


リュックのほとんどを衣類とタオルが占めています。
ジップロックで圧縮してもかさ張ります。


着替えが多いうえ、帰りはそれが水分を含んで重たいこと......汗っかきの宿命です。

バレエ団に脱水機があればと何度思ったことか。


このブログを書くにあたり、帰宅後のリュックを量ってみたところ、中身を入れた状態でなんと6キロありました。

軽い筋トレですね。

実際これを背負った状態でお腹を引っ込めて歩くだけでも腹筋が刺激される気がするのでよくやっています。

皆様もお試しあれ。



いくらでも詰め込めて、丈夫で長持ち。
日々の稽古場の行き来から、本番、地方公演、旅行までマルチな対応力を発揮する、私の頼れる相棒です。





さて、今週はいよいよゲストのイヴァン・プトロフさんを迎え、「三銃士」のリハーサルも佳境に入ってまいりました。


「三銃士」にも、言ってみれば相棒の関係性がみられます。


アンヌ王妃とコンスタンス。

リシュリュー枢機卿とミレディ、ロシュフォール。

ダルタニヤンと三銃士。


人間模様にたっぷりのユーモアを交えて描いたアレクサンドル・デュマの人気作「三銃士」をレパートリーに持っているのは国内では牧阿佐美バレエ団だけ。


観る者に息もつかせぬ展開、そして舞台上にひしめき合うエネルギーを、この機会にぜひ感じにいらしてください!


劇場でお待ちしております^ ^



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空白  <竹石 玲奈>


出待ち.....劇場、放送局、スタジアムなどの出入り口で、ファンが目当ての芸能人や有名選手などが出てくるのを待っていること(デジタル大辞典より)






私は、かつて一度だけ、出待ちをしたことがあります。



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こんなバレエ観たことない!
こんな世界があったのか!
すごい!
すごい!!
すごい!!!


衝撃と興奮が醒めやらぬまま、
私と織山万梨子ちゃんは、ステージからの熱気に背中を押され、
"あの"ダンサーのサインを今日こそ絶対にゲットするのだ!
と意を決し、楽屋口に駆けつけました。









気づけば、1時間以上。



ほとんどの出演者が私たちの前を通り過ぎて行きました。


もしかしたら見逃しちゃったのかもしれない.......


諦めかけた頃に現れたのは、当時ワークショップでお世話になっていた
ピョートル・ナデリ先生でした。



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先生は、プログラムとサインペンを握りしめた私を見つけると、にっこり笑って、
後に続く方々に声をおかけになりました。




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ローラン・プティさんも、サインや握手をしてくださいました。


見上げるほど大きな身体。
温かい手。
お洒落なサイン。
とびっきりチャーミングな笑顔。
こんなにかっこいいおじいちゃんがいるなんて。



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まさに夢のようなひと時。




けれども残念なことに、私のお目当てのダンサーは、その輪の中にもいらっしゃいませんでした。



せっかくここまで待ったのだから、もう少しだけ粘ろう。
そう思った矢先、


「さあ、これで十分でしょう。もう遅いから帰りなさい。また明日ね。」


先生にこうも満足げに手を振られてしまっては、お礼を言うのが精一杯。



宙ぶらりんの心を抱えて、Bunkamuraを後にしたのでした。

















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ノートルダム・ド・パリ





幕が開いた瞬間虜になったこの作品に、
将来自分が出演することになるとは想像さえしなかった



13年前のお話です。
















こんにちは。

ここ数日かなり鼻がぐすぐすしているにもかかわらず、未だに「これは花粉症ではない」と言い張っている竹石玲奈です。



さて、皆様は、脚がつる、いわゆるこむらがえりを経験したことがありますか?

ハードなレッスンやリハーサルでいたぶり続けた筋肉からの逆襲。
突然やってくるあの痛みには、まさに悶絶!七転八倒!

なるべくならば、筋肉にはご機嫌よろしくしていていただきたいものです。

そのためには、 とにもかくにも疲労をためないことが大事。

基本は、丁寧にストレッチをして、栄養と睡眠を十分にとること。
加えてセルフケアが不可欠です。




まずはお風呂でゆっくり温めて




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入念にマッサージ




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そしてたっぷり水分補給




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ん?違った違ったヾ(´・ω・`)!



正しくはこちら ↓



水分&ミネラルをたっぷり補給




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温かい飲み物も




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東洋医学では、酸っぱいものと甘いもの、例えば、甘酸っぱい果物・柑橘類のはちみつ漬け・はちみつ梅などを摂ると、身体に必要な水分を補うことができるという考え方があるそうです。

スポーツ選手がはちみつレモンを食べるのは、理にかなっているわけですね。



クエン酸も忘れずに




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あとは塗ったり貼ったり




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それでも、筋肉のお怒りが鎮まりそうにない、あるいは心ならずも怒らせてしまった時には




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【芍薬甘草湯】

これは、漢時代の「傷寒論」という古典書にも記載されている、芍薬と甘草を用いた漢方の痛み止めです。


芍薬は、血を補い筋肉のひきつりを緩め、甘草は、消化器系の機能を整え、水分を補い、急な症状を緩和し、芍薬の作用を高めると言われています。

この二つの生薬が合わさることにより、筋肉の急激なけいれんを伴うこむらがえりや腰痛・腹痛などの鎮痛に効果をもたらします。


芍薬甘草湯は、漢方薬としては珍しく、体質や体力にかかわらず服用でき、割と即効性もあります。

私の場合、飲んで3分も経たないうちに痛みが治まってきますし、予防にも効能を感じられますので、頼みの綱として常備しています。


効き目はさておき、漢方薬というと味が気になる方もいらっしゃるかと思います。

私はむしろ美味しく感じることもあるくらいですが、独特の味や、また、顆粒タイプが苦手なようでしたら、小林製薬から「コムレケア」という名称で錠剤のものも販売されています。


いずれにしても、お試しの際は用法・用量を守り、特に、持病がある方は医師や薬剤師にご相談くださいね。




三寒四温とはいえ、あまりに気温の高低差が激しい今日この頃。

身体をいたわり、花咲く季節を健やかに迎えましょう!




てれんぱれん  <竹石 玲奈>

それは、今年9月の「くるみ割り人形」公演のリハーサル中の出来事。


「てれんぱれんしてみえるよね。」


兵隊の行進の練習をしていて、私が発したその台詞にキョトンとする面々。


「え!?てれんぱれんって言わない?いやいや、ちゃらんぽらんじゃなくてさ.....あれ.....もしかしてこれって.......」


リハーサルが終わるなり事務所へとんでいって九州出身の鷲崎氏に訊ねると、やはり九州の方言だ、とのことで。




ご参考までに

【てれんぱれん】とは


私自身しょっちゅう言われていること、簡単に説明できるだろうと思っていましたが
いざ説明するとなると、これが意外に難しいものですね。

方言の中には、そのことばでしか言い表せないニュアンスを持つものがあります。
この「てれんぱれん」が、まさにそれ。


「てれんぱれん」は、「てれんぱれん」なのですよ。


それでもあえて共通語に変換すると、

"やる気がない・テキパキしていない・もたもたしている・だらだらしている様子"

そんなところでしょうか。




私が九州のことばが話せるのは、両親が九州出身だからです。


我が家では、共通語をベースに、鹿児島・宮崎・熊本・長崎・福岡・大分の方言が入り混じり、もはや何弁とも分類し難い、「竹石弁」を話しています。

そのような環境で育ちましたので、今回の「てれんぱれん」のように、共通語だと思い込んで使った(というよりも意識さえしていない)ことばが通じない、というような珍事がしばしば起こるのです。



良い機会だと思い、「竹石弁」についてあらためて考えてみました。

私はこの「竹石弁」、けっこう気に入っています。

「竹石弁」は、両親がお互いのバックグラウンドを守りつつ自分たちの感覚に合うことばを取り入れてつくってきたものであり、そしてそれは私のアイデンティティでもあり。

なかなかおもしろいな、と思います。


近年よく耳にするようになった「方言女子」という呼び方からも感じられるように、世の中の方言に対する見方が好意的になっている一方で、昔ながらの方言は失われつつあるという話も聞きます。

私の両親の世代でさえ、ひとつ上の代、つまり祖父母の世代が話す方言がわからないことがあるらしく、せっかくの豊かな文化がもったいない、そんな寂しさを覚えます。



それはことばに限らず。

文化は、時代とともに移りゆきます。
だからこそ、先人への敬意を心に留め、文化を愛し、継承すべきところ、新しく取り入れるべきところを見極めつつ、しなやかに受け継いでいきたいものです。




ここでお気に入りの方言をいくつかご紹介しましょう。

※注 ()内の県名はおおよそのものです。
地域差が大きいため、同じ県内であっても使うところと使わないところがあります。


・よか(ほぼ九州全域).....よい・いらないなど

会話の流れによって肯定否定どちらにも使える便利なことば。


・ずんだれた(ほぼ九州全域).....だらしない

「そんげんずんだれた格好ばして(そんなだらしない格好をして)」と、祖父から言われます。

少しだけ弁解しますと、祖父はちょっと外出する時でもネクタイにジャケットに革靴といった具合に身なりを整えますので、Tシャツにジーンズにスニーカーで出かける私のことがだらしなく見えるのではないかと。


・わっぜびんたくらい(鹿児島).....とても頭にきた

まるでドイツ語かフランス語かという響きです。


・うーばんぎゃあ(熊本).....大雑把

これも外国語に聞こえます。


・いん(鹿児島・宮崎).....犬

写真は時任友興さんデザイン宮崎西諸弁Tシャツです
「いん」に関しては、ことばそのものというよりも、このイラストが気に入っているのかもしれません。



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今日はバレエの話じゃなかったとばってん、「てれんぱれん」の話はどげんやったでしょか?
おもしろかことばやけん、あーたがたも使うてみならんですか?

いきなり寒うなってきたけんが風邪ばひかんごと気ぃばつけてさ、今週もがんばらんばね!



たけいっ(竹石)ぐゎした。

一足早い冬  <上中 穂香>

今日は一段と肌寒い1日でしたね!

ハロウィンが過ぎるとクリスマス一色です。イルミネーションが点灯したり、クリスマスソングが街で流れていたり。

毎年11月になると飾られる地元の水族館にある大きなツリー。ひっきりなしに写真を撮る人たちで賑わっていました。

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今週の担当は、柳川真衣長谷川修子阿部千尋清瀧千晴竹石玲奈上中穂香でお送りします。

お楽しみに!

こんばんは。

今日もさわやかな秋晴れの1日でしたね。
オリオン座流星群はご覧になりましたか?


はやいもので、「ジゼル/牧神の午後」からすでに一週間が経とうとしております。
足をお運びいただき、そしてたくさんの拍手を届けてくださったお客様に、心より感謝申し上げます。


3回目となった文京シビックホールでの公演も、全幕バレエを上演するのは初めてということで、これまでとはまた違った雰囲気だったように思います。


その舞台の余韻に浸りつつ、今日はリフトのお話を少し。


「ジゼル」2幕では、ウィリになったジゼルの体重を感じさせない高度なテクニックを必要とする特徴あるリフトが効果的に使われています。


「ジゼル」より


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これは、女性が頭から爪先まで身体をまっすぐに保ち、男性は女性の骨盤に当てた手で支えなくてはならないため、二人のポジションの正確さ、体幹の強さ、バランス感覚が求められる難易度の高いリフトです。 


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これはジャンプをサポートする形のリフト。
まるでひとりで浮いているかのようにみえます。


他にも1幕での村人10組による肩乗せ(ショルダーシット)も壮観です。

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文字通り女性が男性の肩の上に乗ります。
とは言え、実際にどーんと座っているわけではありません。
お近くの男性をご覧になってもわかるように、どんなに肩幅の広い男性であっても我々のお尻が丸々乗せられるほどのスペースがあるはずもなく......
片側のお尻だけを乗せてポーズを保ちます。


こうして見てみると、男性バレエダンサーはいったいどれほどの怪力の持ち主なのかと思われるかもしれません。
もちろん彼らは日々身体を鍛えています。
けれども、リフトは持ち上げる側だけが頑張っているわけではなく、上げる側と上げられる側の双方の力が合わさって初めて成功し美しいものになるのです。


ところで。 
バレエのリフトなんて見ているだけの他人事でしかない、と思いながらお読みでしょうか?

いえいえ。
もしかしたら、あなたにも、誰かを抱えたり誰かに抱え上げられたりする機会があるかもしれませんよ。


たとえば、女性の永遠の憧れ、お姫様抱っこ。


いつ訪れるかわからない素敵なその時にそなえ、私なりの経験と知識を振り絞って、ここでリフトのポイントをいくつか挙げてみましょう。


・お互いの呼吸とタイミングを合わせる
・軸を明確にし、キープする
・抱えられる方は、体重を全部預けず、引き上げつづける
・手をかける場所を工夫する

そしてなによりも大切なのは、
"相手を信頼すること"

そうすれば、男性は力強さを、女性は可憐さをアピールできるかと。

いざという時に、お役に立てましたら幸いです。

※なお、どんなに注意してもぎっくり腰などのリスクはあります。責任は負いかねますのであしからずm(__)m



役に立つもなにも...そんなこと...いやいやいや...ないないないと首を振っているそこのあなた。

これまで壁ドンも顎クイも髪クシャにも縁なく過ごしてきた私でさえ、
お姫様抱っこの経験は一度だけあるのです。

はい。
おそらくご想像の通り。

バレエ団のクラスの最中、足首を捻った時のこと。
足をつけなくなった私をサッと抱きかかえ、稽古場から階段を降りてロビーまで運んでくださったのは、なんと京當侑一籠さん。


その時は、申し訳ないやら情けないやらでロマンチックとは程遠いものとなりましたが、
今思えばプリンシパルのお姫様抱っこなんて、なかなかのシチュエーションですよね?



自慢話はこのくらいにしておいて。

次回公演は、年を越しまして2月6日、7日の「白鳥の湖」です。
この演目でも、オデット/オディールとジークフリート王子の心情を表した数々の華麗なリフトをご堪能いただけることと思います。
どうぞお楽しみに!


それではまた。

隊長と親分  <菅原 梅衣>

こんばんは\(^-^)/
先日の、佐藤かんなちゃんの記事により、私の写真を誤って待受にしてしまった皆様(いらっしゃるかしら(^_^;)?)の幸せを突如任されてしまった菅原梅衣です。笑

毎日暑いですね。
これだけ暑いと、どんなに元気であっても気が滅入ってしまいそうです。

バレエ団では真夏のクリスマス真っ盛りです。
局地的に雪降ってこないかなぁ.........なんて思いつつ、(今のところ)暑さに負けることなく、団員一同リハーサルに励んでおります(*^^*)!

さて、今回の『くるみ』で私は入団してから8回目のクリスマスを迎えます。
「どの場面が好きですか?」の質問に「ネズミと兵隊の戦う場面!」と必ず答えてきました。それは今も変わらず同じ答えです(^^)
華やかなパーティーの場面からクララの夢の世界への入り口。
突然現実離れする瞬間でもあります。
そこでどれだけクララの脳内にある夢の世界に引き込めるか..................なんとそれは最初に出てくるネズミと兵隊にかかっています
入団当初からずっといただいてるネズミのお役。
思い入れあります。
大先輩のあとを必死についていき、そのスピード感に圧倒された事。いざ衣装を着てみたら大きくて暑く視界も悪い上に本番では舞台上に煙がもくもく.........(^^)
そしてどうしてもスリッパに気を取られてしまうネズミの王様により敗北。
悲しいですね。(笑)
でもとても皆のエネルギーを感じやすい素敵な場面だと思います!
そんな大事な場面を任されたネズミと兵隊さん。
いつしか私も『親分』と呼ばれる日が来てしまいました。
私と同期の竹石玲奈ちゃんもまた、兵隊さんの中で『隊長』と呼ばれる存在に(^^)
(写真は昨年の玲奈隊長と梅衣親分です。)

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今年はやっと、念願叶って彼女と直接対決が出来ることになりました
入団当初から、切磋琢磨してきた仲です。
いつか直接対決できるといいね(*^^*)と話していました。
今回それが叶い、玲奈ちゃんと作戦会議の日々です(*^^*)!
今まで培ったもの、先輩から受け継いだもの、その全てを出せるように、本番に向けてリハーサルを重ねます
沢山の方に観ていただきたい
これが本心です。
残暑の中の『くるみ割り人形』是非皆様に観ていただけますように(*^^*)
写真は作戦会議の様子です。
玲奈ちゃんが鉄砲として持ってるもの.........それ.........ストレッチポールだよね?(笑)
それ大砲サイズですよー!!!

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夏!!  <海老原 航>

こんばんわ!本日、火曜日の担当の海老原 航です!
皆様いかがお過ごしでしょうか?

はや8月に入り、いよいよ夏本番ですね!さて今日はいつもとは違う、でもとても素晴らしい夏を過ごしてきました!
何をして来たかと言うと、バレエ団の先輩である元吉 優哉さん、永井 萌さん、竹石 玲奈さんと一緒に、月島にもんじゃ焼きを
食べに行ってきました!
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実は月島も、もんじゃ焼きも初めてだった自分、月島の風情あふれる景色ともんじゃ焼きに感動しつつガツガツ食べさせて頂きました!
もんじゃ焼きを食べ終わった後、元吉さんのお勧めスポットに連れて行っていただき夏の夜を堪能して来ました。
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普段は自宅のある西多摩地方から遠いため、なかなか都内に行く事は無かったのですが入団させて頂いてから少しずつ、こういった機会に恵まれる様になり、いつもの夏の景色とはまた違った一日を過ごさせてもらいました。
まだまだ夏真っ盛りですが、皆様もいつもとは違う夏を過ごしてみてはいかがでしょうか?もしかしたら思わぬ出会いがあるかもしれませんよ?(笑)

来週7月7日(火)に、そごう横浜店9階 新都市ホールにて
講演会「牧阿佐美が語る バレエの素晴らしさ」が開催されます。


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日時:7月7日(火)18:30~20:30

会場:新都市ホール(そごう横浜店9階)
参加費:一般1,000円


第一部は牧阿佐美先生のお話
第二部は牧阿佐美先生による古典バレエの映像を用いた解説、そして、当バレエ団プリンシパル・青山季可の実演がございます。

お時間のある方はぜひ足をお運びください!

詳細はシーガルシアターホームページをご覧ください↓
http://www2.sogo-gogo.com/yokohama/theater/




今週の担当は、立石友美、吉田舞香、池津恵美子、米倉大陽、依田俊之、竹石玲奈でした。

明日からのHOT LINEもお楽しみに⭐︎

0.4cm  <竹石 玲奈>

私の顔が


子供っぽかったり
能天気だったり
あるいは
マヌケにみえたりするのは

ひょっとして

鼻の付け根がないからなのでは?


鼻の付け根の標高:およそ0.4cm


稽古で前肩もO脚も直せるというけれど
さすがに鼻の付け根の高さまではどうにもなるまい


どうにもならないことは一先ず置いておいて
どうにかなることから
どうにかしよう


そしてこれを今月の目標としよう


そんなことを考えた7月1日でした。




ちなみに

鼻の付け根がなくて一番困ったのは
「ロミオとジュリエット」の舞踏会シーンで仮面をつけた時。

アイマスクのような形状で、耳にゴムをかけるようになっていて、目の部分に穴が空いているのですが

お分かりいただけるでしょうか

目と仮面の間にできるはずの空間が
鼻の付け根がないばっかりにできず
仮面が目に押し当てられ
見えづらいのなんの


結局、スポンジで鼻当てをつくり
それを仮面の目と目の間の部分につけることで解決しましたが。








やっぱり今日は鼻の付け根を洗濯バサミでつまんで寝ます










今週は、、、  <田切 眞純美>

再び登場!田切眞純美です!

今回の公演は今までになく多種多様で、伝統的なクラシックバレエ、歌と踊りのコラボレーション、コンテンポラリーダンスと自分がリハーサルしていてもとても楽しいですし、型を通して表現すること、その枠からとび出して表現すること、そこに通じる舞台で表現することの本質。ジャンルを飛び越えてやることで何か初心に返るような気持ちにさせられます。

それと、私個人的にコンテンポラリーダンスをやっていた時期があったので再びコンテンポラリーダンスを踊れることが本当に嬉しくて仕方ありません!


そんな今回のボレロの踊りを象徴する後ろ向きポーズを今週のメンバーで、どん

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後ろ姿で誰かわかりますかね?わかりませんよねー。
ってことで、振り返って、、、
どん

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向かって左から、竹石玲奈、茂田絵美子、伊東美緒、小橋美矢子、元吉優哉、田切眞純美がお送りしました!
美矢子さんかっこいいー。私、ふざけ過ぎですね、はい、すみませんm(_ _)m

それでは、また会う日まで。

稽古場より  <竹石 玲奈>

こんにちは。
竹石玲奈です。


今日は5月公演Unforgettable Eveningより
「ライモンダ」第3幕のリハーサル風景を少しだけお届けいたします。


まずはグラン・パ・クラシック。


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この日は初めて主役を交えてリハーサルをしました。


全てのカップルが同じ動きをする部分も多いため、タイミングや角度などを、細かくチェックします。


グラン・パ・クラシックとは、主役(ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌ)+8組の男女+女性ソリストによる一連の踊りのことです。


・アントレ
・主役を含めた9組でのアダージオ
・女性ソリストのヴァリエーション
・女性3人のパ・ド・トロワ
・男性4人のパ・ド・カトル
・ジャン・ド・ブリエンヌのヴァリエーション
・ライモンダのヴァリエーション
・コーダ

と、とても豪華に構成されており、「ライモンダ」の中でも抜粋されることの多い有名な結婚式の場面です。



今回は、伊藤友季子さんのDancer's Diaryにもありましたように、このスタンダードな形式に、さらに初演時にテリー・ウェストモーランド先生が牧阿佐美バレエ団のために振り付けてくださった主役のパ・ド・ドゥを加えた貴重なフルバージョンで上演します。




つづいては、チャルダッシュ。



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ここで踊られるチャルダッシュとは、ハンガリーの民族舞踊をクラシックバレエにアレンジしたものです。


牧阿佐美バレエ団のチャルダッシュは、男女8組の踊りで、そのうちの1組(ソリスト)には、途中のゆったりした曲調を2人だけで踊るパートがあります。


ハンガリー舞踊特有の腕の使い方や足を踏み鳴らす動きなどによる力強さ、隊形の構成の美しさ、そして曲調の展開など、魅力に溢れたキャラクター・ダンスです。


5/30・31に向けて、日々それぞれに磨きをかけるべく、レッスンやリハーサルに励んでおります。


Unforgettable Eveningは、第1部に今回ご紹介した「ライモンダ」、第2部ではボーカルグループLE VELVETSと牧阿佐美バレヱ団のコラボレーションによる「月光」「You raise me up 」「Nessun Dorma」他、第3部に日本初演ピーター・ブロイヤー版「ボレロ」の三部構成です。


全幕の舞台とは一味違うUnforgettable Eavening、ぜひ劇場まで足をお運びください!

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